AMAZING ― 新しい時代の幕開け
2027年4月15日、ISKは創業30周年を迎えます。
1997年、レンタルカート事業を始めたとき、走り終えたお客様の輝く笑顔に、私は大きな可能性を感じました。
「この素晴らしい体験を、日本の文化に育てたい」
それが私の事業の原点であり、今日まで変わることのない大きな目標です。
ISKの事業理念「より多くの人に感動と達成感を」も、この思いから生まれました。
モータースポーツが文化になるためには、誰もが、いつでも、身近な場所で楽しめる環境が必要です。100キロも離れた場所まで出かけなければ体験できないものは、どれほど魅力的でも文化として根づくことは難しい。
だからこそ私は、全国に100か所のISKをつくることを目標に掲げました。そして新たな企業の参入によって、全国に300か所以上のカート場が生まれる。お客様が自由にサーキットを選び、気軽に走りに行ける。そんな未来を思い描いてきました。
しかし、30年を経た今、ISKはまだ5か所。日本のカート市場も大きく成長することなく今日に至っています。
その背景には、モータースポーツが多くの人々にとって、自ら楽しむものではなく、特別な人たちの世界、あるいは観戦するものとして、日本人の意識の外にあったことがあると考えています。
しかし今、その時代が大きく変わろうとしています。
トヨタ自動車が開発し、生産・販売を開始した「トヨタのGRカート」の登場です。
軽量で維持費も抑えられ、親子が一台のカートを共有し、共に走る喜びを体験できる。トヨタのGRカートは、モータースポーツを特別な世界から、家族の日常へと近づける画期的な存在です。
私は、このトヨタのGRカートが日本のカート市場を根底から変える、大きな原動力になると確信しています。
これまで意識の外にあったカートが、人々の意識に入り、興味へと変わり、やがて「自分も走ってみたい」という行動につながる。
観る人から、楽しむ人へ。そして、自らが主役となる当事者へ。
この意識の変化が、新たな需要を生み、カート場を増やし、やがて日本に新しいモータースポーツの文化を育てていくのです。
ISKが30年間届けてきたもの。それは、単にカートを走らせる楽しさだけではありません。
カートの主人公は、いつも自分自身です。
そこには勝ち負けを超えた、自分だけの世界があります。
一つのコーナー、一つの操作。その一瞬一瞬が新たな挑戦であり、自分自身の可能性を更新していく時間です。
うまくいった喜びに浸る間もなく、次の挑戦が始まる。思いどおりにいかなかった悔しさを振り返る間もなく、また次の一瞬が訪れる。
その連続の中で、自分自身が、自分の物語の次のページを書き続けていく。
誰かに評価されるのではなく、自らの挑戦によって、自分自身の素晴らしさに気づく。
「自分って、こんなにすごいんだ!」
「まだまだ、こんな自分がいたんだ!」
誰かを見て驚くのではなく、自分自身に驚く。
それこそが、ISKの目指す AMAZING です。
カートは年齢や経験を超えて、誰もが自分自身の可能性を発見できるエンターテインメントスポーツです。
創業30周年。
トヨタのGRカートの登場によって、30年前に描いた夢が、今ようやく現実へと動き始めようとしています。
ISKにとって、この30年は到達点ではありません。日本に新しいモータースポーツ文化を創造する、その本当の始まりです。
より多くの人に、感動と達成感を。
そして、すべての人に、自分自身のAMAZINGを。
2026年10月
株式会社ISK 代表取締役 池田多津夫

